ビジネスの急成長がお金が足りなくなる原因?

ビジネスをしていると必ず、先に支払わなければならない経費が増える一方で、売上の入金には時間がかかります。

だから、「増収増益」「過去最高の売上を達成」なんて言っている会社でも、あっさりと倒産してしまうことがあります。

黒字倒産って、聞いたことがありますよね。

黒字倒産というのは、「会計上では利益が出て、黒字」なのに、事業資金が底をつき、会社が潰れてしまうこと。

なので、急成長しすぎることが、あだになることもあります。

もちろん、急成長がダメなわけではありません。ダメなのは、無計画な急成長です。

偶然が重なり、予期せぬ成長をしてしまうと、それに追いつけなくなるのです。

会計は、儲けの源泉を教えてくれる

会計の数字を分析すれば、自社の強みと弱みの見極めができます。

これは、客観的な見極めです。

もし、数字の分析をせず、自社の強みと弱みを見極めようとすると、どうしたって主観によるものになってしまいます。

この見極めは、単なる個人的な好き嫌いに行き着きます。

単純な好き嫌いがバシッと上手くはまるのであれば、それでもイイとは思いますが、そうそう上手くはまるものではありません。

だからこそ、客観的な見極めをするために、数字を見るのです。

数字を分析すると、自社の利益の構造を的確に把握でき、力を集中すべきポイントを見極めて、その利益を積み上げていけるのです。

「会計、会計」言ってますが、本を読んだりして、会計を勉強する必要はありません。

むしろ、会計を勉強してしまうと、実はある落とし穴に落ちてしまいます。

会計のルールでは、会社の中(自社内)で、商品や製品の価値がドンドン高まっていきます。

でも、これは正しくありません。

儲けは、会社の中にはなく、外部からもたらされます。

そして、付加価値が、会社の儲けの源泉です(コレ、結構重要なポイントです)。

会計は中長期の戦略も教えてくれる

会社が自由に使えるお金のことを「フリーキャッシュフロー」と言いますが、数字がわかれば、会社が自由に使えるお金の金額がハッキリとわかるようになります。

無駄な支出を抑え、何にお金を投資すれば良いのかも、わかるようになります。

さらに、数字による考え方を身につけることで、経営戦略を戦略をキャッシュベースで考えることができるようにもなります。

キャッシュベースで戦略を考えることができれば、急成長の中でも、資金不足を避けることが可能になります。

つまり、数字にそって具体的に考えることができるというわけです。

そもそも、会計は何のためにあるのか?

会計には、財務会計・税務会計・管理会計と3種類の会計がありますが、それぞれの会計の性格は次の通りです。

  • 財務会計は、銀行向けの会計。銀行に報告する決算書などをつくるためにおこなわれている会計。
  • 税務会計は、税金を計算するための会計。税額を決めるために、税法のルールにそって会社の利益を計算する会計。
  • 管理会計は、経営のための会計。会社の内部で経営に役立てる目的でおこなわれる会計。

会計の目的は、利害がある外部への報告と社内で経営に役立てることですが、、、

  • 利害がある外部への報告・・・財務会計・税務会計
  • 社内で経営に役立てる・・・管理会計

正直に言ってしまうと、社内で経営に役立てるための管理会計は、小規模ビジネスであるひとり社長のビジネスには、まったく使えません。

なぜなら・・・

一般的には、管理会計は「経営に役立てるため」と言われています。

が、実際のところ、経営のためではなく、その言葉通りの「管理のため」であって、経営に役立てているつもりになっているだけ・・・

これだから、小規模ビジネスであるひとり社長のビジネスには、まったく使えないのです。

現場の管理会計の実態とその惨状

私も世間一般で管理会計と呼ばれるものを現場で見たことがあります。

それは、大手文房具メーカーで管理会計をやっていた方が、社員10名に満たない小規模ビジネスに持ち込んだ管理会計でした。

教科書どおりの管理会計がバッチリ、エクセルで管理されていました。

が、ただそれだけ。

それが何一つ、経営に、経営判断に、活かされていませんでした。

厳しい言い方をしてしまえば、ただの自己満足で、それ以上でもそれ以下でもない。

こんなことに時間を費やし、人件費を投じ、何の成果も上がらないのなら、無駄の極みですよね。

管理会計がまったくの無意味かどうか、正直それはわかりません。

大企業なら意味があるかもしれませんので。

ポイントは、ビジネスの成果につながることなのかどうか、これだけです。

ひとり社長であるあなたの仕事は、成果を上げることです。

「経営」「儲ける」という視点

経営のための会計、儲けるための会計という視点で考えるなら、会計は自己流でまったく問題ありません。

というよりも、むしろ自己流の方が効果的で、よりよい結果を生むことになります。

重要なのは、経営の実態を把握し、それを反映させる会計(&反映させた会計)をおこなうことです。

むしろ、そうしていかなければ、業績が上がっているのに資金が不足し「黒字倒産」なんてことになりかねませんからね。