あなたは「経理は社長の仕事ではない!」と思っていませんか?

「社長は売上につながる仕事だけをすべきだ!」

これは、よく耳にするフレーズですし「たしかに」と、私も思います。

ただ、そう思うと同時に「だったら、ひとり社長は経理を自分でやるべきじゃないの!?」とも思っています。

節税方法や決算書の読み方を知るその前に経理が重要!

経理なんて、面倒でやりたくないですよね?

代わり映えのない作業をコツコツ続けることができる人、好きな人じゃなければ、誰だって「経理=面倒な作業」という認識のはず。

しかも、経理は社長の仕事ではない!というのが、一般的な認識なわけですから。

私はそういった作業をすることが嫌いじゃありませんがそれでも、作業を溜めこんでしまった時は、やはり面倒に感じます。

経理は誰のためにやるのか、何のためにやるのか、、、

作業を溜めこめば面倒になるから、作業をドンドン先送りしてしまう・・・すると、さらに面倒になって・・・この繰り返しです。

そうならないようにするために講じる対策は、2つ。

  • 毎日やる。
  • 夜ではなく、朝やる。

面倒に感じないようにするには「溜めこまない」だけ。

溜めこまないためには、この2つを繰り返すだけ。

経理だけでなく、事務全般をやってもらうなら人を雇うこともイイかもしれませんが、「経理担当」限定の仕事であれば、人を雇わず自分でやった方が、断然イイです。

そして、社長が自分で経理をするなら、作業を効率的にやることが必要で、そのために「溜めこまない」ようにするわけです。

ここで言う「作業の効率化」は、特別なツールを使うとか、ネット上でよく聞く「自動化」ということではありません。

「決算・確定申告までスムーズに滞りなくおこなう」こと。

かつ、「ビジネスに活かす」こと。

この2つを兼ね備えることが「効率的」です。

経理は一体誰のためにやるのか?

ここまで、経理のことを「作業」と表現してきましたが、世間一般のイメージも同じで「経理=作業」です。

だから、経理の効率化と言うと、会計ソフトへの入力作業や計算の時短であったり、負担の軽減を意味することが、ほとんどです。

なんでこんなただの作業という位置づけになっているかというと、経理を経営に役立てるという意識がないからでしょう。

じゃあ、なんで経理をやるのかというと、決算書を税務署や銀行に提出するため・・・こういう意識の人がほとんど。

経営者でもこういった認識の人がほとんどです。

なんでこんな意識なのかというと、経理の目的(ゴール)が「税務署や銀行ため・・・」という他人ごとになってしまっていて、自分ごとだとは感じていないからにつきます。

でも、本当は、経理は自分自身ために取り組むものなのですが。

自分のビジネスのため。自分の会社の経営のため。

つまり、本来あるべき姿は「経理=営管」です。

ひとり社長が自分で経理をやる意義とメリット

「経(営管)理」のゴールは、経理を経営に役立てることです。

「経営に役立てる」といっても、難しく考える必要もなければ、幅広い分野を網羅する必要もありません。

ひとり社長は、「会計」「お金」「税金」についてのバランスをとる(=コントロールする)ことができれば、「経(営管)理」はそれでなんの問題もありません。

で、バランスをとるためには、その土台がしっかりしている必要があるわけですが、その土台が「経理」です。

では、経理を社長がしっかり把握することにどんな意義やメリットがあるかというと、、、

  • ビジネスの運営・管理をリアルタイムにおこなえる
  • 早め早めに手を打つことができる
  • 資金繰りの不安をなくせる
  • (領収書がたまらない)
  • (コストを削減できる)

私が出会ってきた経営者のなかには、経理の作業部分は自分でやらなくても、経理作業の結果(数字の動き)を毎日チェックしている方がいました。

同業他社や業界全体が不景気だとぼやいているなか、その会社の経営は常に安定していましたし、銀行のほうから「融資をさせて欲しい」とお願いしに来ていました。

(ちなみに、その社長の年収は、2,000万円以上です。)

経理がボロボロ状態のビジネスだと・・・

もし、土台となる経理がテキトーだと・・・

当然の結果として、決算や確定申告はボロボロになります。

業績の悪化だけがボロボロ状態になる原因だけではありません。

決算間際で必要書類をかき集めることになったり、とにかくアタフタするばかりです。

業績が悪ければ、納税資金が足りないと慌て、資金集めに奔走するはめになり・・・

もし、運よく業績が良ければ、想像以上に高い税金の支払いに愕然とし、怪しい節税策に手を出したり、不必要な出費がかさむ資産の購入をしてみたり・・・

その結果、税務署に目を付けられ、経理をちゃんとやってれば本来払う必要のなかった税金まで支払うことになるのです。

出版されているビジネス書には、税金・節税策に関するもの、決算書の読み方に関するものがたくさんあります。

節税に関心をもっている社長は実際に多いですし、「決算書は読めた方がイイのでは?」と考えている社長も多いです。

もちろん、税金や節税についての知識を身に付けることは悪いことではありません。

もちろん、決算書だって、読めないでチンプンカンプンというよりも読めた方がイイに決まっています。

でも、その前に、土台となっている経理をしっかりやる必要があるのです。

いくら豪華に見えたとしても、テキトーな土台(基礎)の上に立っているマンションになんて住みたくないですよね?

いつ崩れてもおかしくないビルにオフィスを構えて仕事なんてできないですよね?

経理や経営、あなたのビジネスだって、これと同じです。

だから、「税金対策よりも前に、経理!決算書を読むより前に、経理!」です。