使える管理会計・使えない管理会計の違い

管理会計で出来ることのホンの一部だけで十分な成果が上がります。

しかし、一般的に言われている管理会計は、あくまでも、その言葉通り「管理する」ことが目的なので、ひとり社長であるあなたのためにはなりません。

要するに、使えない・使う必要がない会計ということです。

ひとり社長であるあなたに必要なのは、あなたが知っておくべきなのは、経営のための会計。未来について考える目的の会計です。

今日、ここで言っている会計とは、経営数字の仕組みのことであって、計算の話ではありませんから、そこだけは注意してください。

利益を確保するための意思決定ができるようになるのが、経営数字の仕組みです。

変動費と固定費はザックリ分ける!

会計本を読んでいると、必ず書かれているのが、変動費と固定費についてです。

  • 変動費とは、売上に比例する経費。
  • 固定費とは、売上に関係なくかかる経費。

そして、こういったことも書かれています。

「変動費と固定費をしっかり分けないと、ちゃんとした管理会計はできない!」

ハッキリ言っておきますが、変動費と固定費をしっかり分けるなんてことをひとり社長であるあなたはやらなくていいんです。

そんなことに時間を割かないでください。

変動費と固定費を分けることを「固変分解」と言ったりしますが、しっかり・きっちり分けるのは至難の業です。

取り扱う商品が増えれば増えるほど、難しくなります。

だから、変動費と固定費をしっかり・きっちり分ける必要はありません。

ひとり社長がすべきことは、管理するための会計を覚えることではなく、経営のための会計。未来について考える目的の会計です。

倒産させないために絶対に必要なものとは?

管理のための会計を覚えたところで、お金が回らなくなったら、そこで終わりです。

でも、いつ資金が不足するかを前もって予測できるとしたら、どうでしょうか?

精神的にもグッと楽になりますよね。

事前に借入金の調達などをおこなことも、余裕をもってできます。

売上が増えても、お金の流れから考えると、仕入れ代金などの支払いが先にやってくるので、売上代金が回収されるまで、資金繰りが厳しくなってしまいます。

そこでポイントになるのが、お金の「入りは早く、出は遅く」ということ。

回収は出来るだけ早く、支払いはできるだけ遅くが大切です。

※私は「資金繰り」という言葉そのものが好きではありませんし、本来使うべき言葉ではないというのが、私の考えです。「資金繰り」って、もうすでに苦しくなっている感じがしますよね、だから、資金繰りという言葉が出てくる時点で、もう危ういのです。

効果テキメンの簡単な資金管理の方法とは?

まずは、時系列での資金予定を紙に手書き(頭の中にある入金や出金の予定を、紙に手書き)で書き出すこと。

キャッシュフロー計算書なんて立派な資料は要りません。

なぜ、手書きなのかというと、エクセルなどを使うと管理表をつくることが目的になってしまうからです。

資金管理をすることが目的であって、管理表をつくることが目的ではありませんよね。

赤字になることが一目でわかる指標を覚えろ?!

ここで触れるのは、一般論です。なので、知識として何となく知っていればOKです。

損益計算書の指標「経営安全率」がマイナスとなれば、会社経営は赤字になります。

経営安全率は、売上があとどれくらい落ちても会社経営が大丈夫なのかがわかる指標です。

損益計算書の指標は「経営安全率」だけを見て、15%の確保が目標。

経営の安定に役立つ指標を覚えろ?!

返済不要の自己資本の比率が高ければ、会社の安全度は高い。

自己資本比率を見ると、借金の適正なバランスがわかる。

貸借対照表の指標は、自己資本比率だけを見て、40%を目指す。

これも、一般論です。なので、知識として何となく知っていればOK。なぜなら、ひとり社長のビジネスで、自己資本比率なんて使いませんから。

慣れてきたら、会計の数字や指標を比較しろ!

指標なんて、正直経営の実務で使うことの方が稀です。

計算して指標を算出し、「なるほど」と思うことよりも大事なのは、自社の過去と比較したり、同業他社の統計データと比較して、現状をしっかり把握することです。

現状をちゃんと知ることで、未来志向のビジネス・経営を展開することが可能になるのです。

しかし、よくある指標の分析の落とし穴は、過去にフォーカスしてしまうことです。

何のためにその指標を見ているのか、それをすっかり忘れています。

何のために見てるの?それは、間違いなく未来のためです。